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フィクションの中で、マイノリティ属性をもつキャラクターが死ぬとか殺されるとか悲惨な目にあいがちな件、ひとつのクリシェ(例:Bury Your Gays)として批判されていて、必要な批判だと思う一方、難しいのが、事実としてマイノリティはよく死んだり殺されたりしているので、現実のシビアさから目を逸らさせないという意味では、そういう描写から逃げないことが必要でもある。 『ブルーボーイ事件』でも実際そういう作劇上の難しさを感じる局面はあったんだけど、ここでBury Your Gaysみを回避/緩和するためにも大切なのは、複数or沢山のマイノリティを(当事者性とともに)配置するということなんだなと思った
Show Post『ブルーボーイ事件』、実は予告編を観た時に「多様性という言葉が叫ばれる前の時代…」的なアナウンスだけ見て「あーそういう感じ?なんか"多様性アピールって息苦しいですよね"的な大衆の感覚に寄り添う系の?」とわりと冷めてしまったのだが、実際みてみると全然「そういう感じ」ではなく、むしろ非常にちゃんと作っていたので、何事も予告編の煽り文とかで判断してはいけないなと反省。TLの好評がなければ見逃してた可能性すらある、感謝(でも「多様性が叫ばれる」とかそういう言葉遣いはなんか他のを考えてほしいとも思う、少なくとも日本における権力トップ層は多様性なんか一切叫んでないどころか主に多様性の抹消を叫んでいるため)
Show Post『ブルーボーイ事件』、脇を固める当事者キャストの皆さんもほんと良くて、重要な脇役であるアー子を演じたイズミ・セクシーさんをはじめ、わざとらしい感じはないのに実在感があり作品に奥行きをもたらすし、語りの当事者性と作品クオリティを同時に向上させる当事者キャスティングの重要性を改めて認識するのだった。 「演技とは"他者"になれることだから…」みたいな変にエモい言い訳で当事者キャスティングの重要性にケチをつけようとする向きもあるけど、映画や創作物がもつ複合的な意義への見識が狭すぎるだろと思うし、実際に当事者をガッツリ起用して成功している本作のような作品が増えていくことで、減っていく「言い訳」だと思う。
Show Post『ブルーボーイ事件』、なんといっても主役サチを演じた中川未悠さんですね。 身近な女性としてのリアリティ、「60年代の美人」としての絵的な佇まい、観客の心に触れる脆さと芯の強さの繊細な表現、まさに完璧だったと思う。 こういう時「さすがマイノリティ当事者が演じてるだけあって実在感が凄い」的に語られやすく、実際そうだし良いことなんだけど、でも当事者だからって皆こんなに「わぁすごい実在感!」って思わせられるわけじゃないから(当然だけど笑)、才能あってこそだよね。こういう天性の役者さんが"普通に"娯楽大作とかでもどんどん活躍してこそ、本当に映画業界が「進歩した」と言える blueboy-movie.jp
Show Post『ブルーボーイ事件』鑑賞。 1960年代の日本を舞台に、性別適合手術を巡る裁判を描いた映画。特筆すべきは主演の中川未悠さん(演技初挑戦とは信じがたい素晴らしい説得力と奥行き)を筆頭にした役者陣や、監督の飯塚花笑さんも含め、トランスジェンダー当事者の方を中心に制作陣を固めていること。 劇中で示されるようにマイノリティの道のりは前途多難だし、60年代と変わらないこと言ってる人多すぎだろ問題とか見ると暗くもなるが、こうした真摯な映画の存在自体に、時代は変わるもんだなとも思わされるし、変えていかなければならない。性的マイノリティを題材に描いた日本映画の新しい基準となるだろう、誠実に撮られた良作だった。
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