たこのまくら

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taconomacura.bsky.social

自分が読みたいものを書く字書き。だいぶ20↑↑ 忍🥚六年一年、文伊、留文。 ゲ謎NL目岩、水沙代。BL水バリタチ左固定の水父、水鬼太&水ゲタ(それぞれ世界線別に左右完全固定) 支部 https://www.pixiv.net/users/2200611 波箱 https://wavebox.me/wave/8yj86t2mra6rf6lg/ こちらの界隈に関係ないと判断したアカウントは即ブロします

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  • 02 Şub 2024, 08:44
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「ただいま…ただいま💧」 「うん、よく帰ってきたな ggr。何か食うか?」 「うむ…」 グリグリ押し付けられる銀髪を撫でる💧。 庭一面に散らばった新聞紙を見て 「焼き芋の焚き付けが沢山できたな」 と呟くのだった。

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「💧さん、絶対諦めそうにないですよ。いつまでかくれんぼを続けるつもりですか?父さん」 いくつか季節が巡ったある日。 縁側で秋空を眺めていた💧の耳に懐かしい下駄の音が響いた。 庭に降り立った父は新聞の束を抱えている。 「それ 読んだのか」 「読んだ」 「読んだなら連絡しろ。そう書いているだろう」 「済まぬ。…怒らぬのか」 「"怒らない"って出したからな。虚偽広告になっちまう」 「なるほど」 「また どこかに行くのか」 「行かぬ。ずっとお主と共におる」 「そうか」 庭に降り両手を広げる💧。 「お帰り、ggr」 父の手から新聞が落ちる。 新聞紙を蹴散らして駆け寄り 泣きながら💧を抱きしめる父。

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「人間にも同族の女を娶り幸せな人生を送らせてやるべし」 「その為にこの里に身を隠しておればよい。いずれ人間も熱が冷め 己の幸福を探そうほどに」 という執拗な説得を受け どんな探索も届かぬ狐神の隠れ里に隠遁していたのだ。 いちいち尤もな狐神の言葉は効いた。 離れるのは辛いし別れのひとつも言えぬのは心苦しいが 全ては💧の人としての幸せのため。 唯一👹にだけは里への出入りを許し 💧の様子を報告させていた。 その👹が 毎週父を探し求める広告が載った新聞を持ってくるのだ。 💧の広告の掲載紙はすでに部屋の中でうず高い小山となっている。 紙面の中の数行がいつまでも変わらぬ熱量で父を求め声を上げ続けていた。

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東京の新聞だけでなく 遠隔地の地方紙にもその広告は載った。 広告を受け付ける係員には 毎週新聞社を訪れてはggrなる人物を探し求める広告を頼んでいく💧はお馴染みとなっていた。 応援と憐憫の思いと共にミカンなどを差し入れることもあった。 『ggr 何処に居る 💧』 『ggr 会いたい 💧』 季節が移り変っても 広告は変わらず掲載され続けた。 「今朝も載っていましたよ、父さん」 うずくまるように座る父の背後に👹が新聞を投げ出した。 ここは狐神の隠れ里。 父は狐神たちの 「👻族と人間の男が恋仲になったとてお互い不幸になるだけだ」 「然るべき妖怪と番って👻族の子孫を増やすべし」

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ggrは奥さんを探して各地をさまよい歩いたそうだが こちらはそれも禁じられている。 何の手も打つことができず もどかしくて堪らない。 ggrが見つからないまま こんな状態が続くかと思うと頭を掻きむしりたくなった。 『ggr 連絡待つ 💧』 そんな広告が新聞の尋ね人欄に載るようになったのは そんな頃だった。 他にも 『ggr すぐ帰れ 💧』 『ggr 怒らないから安心して戻れ 💧』 という広告が週に1回程のペースで載るようになった。 『尋ね人 呼び名ggr 身長約六尺一寸 銀髪色白痩身 浅縹の着物に下駄。連絡💧迄 謝礼有』 と 広く情報を募る広告も 然るべき間隔で掲載された。

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